デジタル時代のサービスマネジメント

DevOps

■DevOpsの基本原則

現在のビジネスはスピードが上がり、新しい製品やサービスを市場に投入するまでの時間が短くなっています。そしてITも、スピードを上げながら変更を成功させ、さらにサービスレベルも向上させたいと考えます。
そのような変化に対するリスクを緩和するためにツールとカルチャを適用していく。それがDevOpsの基本原則です。
そのための「DevOps」という巨大なフレームワークがあるわけではありません。DevOps環境においては、むしろ特定のフレームワークにこだわるのではなく、様々なフレームワークをうまく組み合わせて環境の変化に対応する柔軟性が求められます。

■DevOpsはカルチャ

一番重要なのは、何らかの単独のフレームワークやプロセスを導入することではなく、Dev(開発)とOps(運用)の垣根をなくすことです。顧客にすばやく価値を提供するために、以下のような取り組みをDev(開発)とOps(運用)が一体となって行う必要があります。

  • 共通のビジョンやゴールを共有する

  • 開発から運用へのフローを速くする(部分的な作業の自動化では不十分です

  • フィードバックを受けて素早く改善する

  • 継続的に学習する仕組みを機能させる

  • それはまさにカルチャなのです。
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    ■DevOpsとアジャイル

    DevOpsはアジャイルのコミュニティと密接な関係があります。
    アジャイルはソフトウェア開発の生産性を飛躍的に向上させました。2008年にカナダのトロントで開催されたAgile Conferenceにて、Patrick Debois と Andrew Schafer が アプリケーション開発だけでなく、インフラストラクチャにアジャイルの原則を適用する という内容の小セッションを開きました。そして、2009年のVelocityカンファレンスでJohn Allspaw と Paul Hammondが「10 Deploys per Day:Dev and Ops Cooperation at Flickr」と題したプレゼンテーションが行われました。この中で Lowering risk of change through tools and culture というコンセプトのもとで 継続的インテグレーション の実践について発表されました。
    そして現在では「継続的インテグレーション」から「継続的デリバリー」に至るコンセプトがあらゆる組織で広く実践されるようになっています。

    ■DevOpsとITサービスマネジメント

    DevOpsとITサービスマネジメントは対立しません。
    環境の変化により目標が変わり、それにより新しいやり方に変える必要があるのでこれまでの取り組みを捨てるように思えるかもしれませんが、それは誤解です。 DevOpsは、むしろITサービスマネジメントの取り組みを発展させていく良い機会となるでしょう。
    ITサービスマネジメントに取り組んでいる組織がDevOpsを取り入れる時には、以下の点で有利でしょう。

  • 組織内で、顧客へ価値を提供するためのプロセスについての共通認識ができている(これはDevOpsの議論のベースとなる)

  • ITサービスマネジメントのツールや様々なプラクティスがDevOpsに応用できる

  • ITサービスマネジメントの適用時に組織変革(カルチャの変革)の経験がある
  • ■なぜDevOpsを学ぶべきなのか?

    DevOpsはテクノロジーの活用とともに、 カルチャを変えることが重要です。
    DevOpsを実現するためのツールやテクノロジーの活用方法については、お手本となる様々な事例が豊富にあるので、それらを参考にすることが容易にできます。
    しかし、 変化への最大の阻害要因は、プロセスやツールではなくカルチャであることはよく知られています。
    以下はカルチャの失敗の具体例です。

  • DevOpsのビジョン共有の欠如

  • DevOpsへ取り組む姿勢の欠如

  • 信頼の欠如

  • 説明責任の欠如

  • コラボレーションの失敗

  • カルチャの失敗が自然に解決されることはありません。 人々が新しい世界のビジョンを共有し、行動に変化をもたらすことが必須です。そのためにDevOpsの基本原則を学ぶための投資は、最も重要な決定となるでしょう。

    ■関連情報

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    ePlugOne EXIN認定 アジャイルスクラムファンデーション 教育研修
    ePlugOne DevOpsシミュレーション&ロールプレイング
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    IFDC is International Foundation for Digital Competences.
    
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